中学校　9月定期テスト分析

〇栗田谷中（中1）
［数学］標準的な問題が並んでいる。最後の問題は実力(国語力)が問われるが、それ以外は学校のワークや攻略問題集に類題がある。しっかりテスト勉強をして計算ミスがなければ80点、上位層は90点を十分ねらえる。
［社会］地理が範囲である。国や河川の位置と名前を問う問題がある。単純、シンプルな問題だが、問いかけ方が分かりやすい。同時に、見やすいようにレイアウトにも工夫がある。設問は選択問題のみであるが、考えを促すような選択肢になっている。非言語的読解問題（表やグラフの問題）も考えさせる問題となっている。地図帳を常に手元におき、適宜確認をするような学習が有効である。また、教科書や資料集の、表やグラフに日頃から慣れ親しみ、表やグラフの読解力を磨いて欲しい。

〇栗田谷中（中2）
［数学］連立方程式文章題と1次関数という点数をとりずらい単元が範囲だった。ただし1次関数については(1次関数の利用)応用が範囲外のため、基礎を徹底すれば大崩れはしない内容だった。1次関数と反比例を交えた変化の割合の記述問題については、かなり答えずらかったと思われる。学校のワーク+攻略問題集による補強を行い、計算ミスを減らせば80点をとれる内容。上位層は90点をとっていた。
［国語］画数や楷書・行書・草書の判別など、神奈川県入試には出ないが、全国の高校入試で見られる分野が問われている。25文字程度のフレームワーク式記述も出題されている。文字数も少なく、一から構築する記述ではないが、記述慣れをしていないと、本文からの素材が見つけられなかったり、設問の条件を満たし切れなかったりするので、100文字から200文字程度の記述問題に取り組む習慣を持つと良い。漢字の読み問題8問、書き問題8問の出題あり。漢字は、とにかく書き出せることが大事。神奈川県入試が選択式だからと言って、漢字を書き出す習慣をなくさないようにしよう。「言葉の力」や「盆土産」の設問は、内容を深く掘り下げた問題ではなく、表面をなぞった程度のものなので得点しやすかっただろう。
［理科］生物が範囲。計算がなく点数をとりやすい内容だった。理系が苦手でもしっかりテスト勉強した生徒は8割をとれていた。上位はそつなく90点台をとれていた。標準的な問題が並んでいるが、写真・図・表が多く、落ち着いて読み取れたかもポイント。

〇栗田谷中（中3）
［英語］状況英作文を求めるリスニング問題が出題されている。設問の提示する状況を理解をして、英作文を組み立てる思考が求められる。英語での会話を聞いて、状況を正確に想像する力を育む必要がある。設問全体が入試を意識した構成になっている。神奈川県形式のスペルアウト、穴埋め、並び替え、条件英作文、表を交えた長文が、教科書の本文をもとに作問されている。建設的な文法力、語彙力、熟語力が求められる。見慣れないと、英語の量や英語で書かれた表やグラフに面食らうかもしれない。神奈川県入試以上の文字数や、複雑さのある英文に取り組み、神奈川県入試が平易に感じられるような負荷をかけることも必要だろう。
［社会］非言語能力を問う問題（グラフや表を交えたもの）が数多く見られる。教科書や資料集の文字言語以外の内容も意識的に学ぶ習慣が必要だ。また、地理・歴史・公民の融合的理解をすることが大切である。問題形式は選択式がメインである。選択肢は凝ったものではなく、基本知識があれば正確に選べるような問題が多い。定期テストだけを意識すると、総合的な理解や記述問題への対応力が育まれず、力が伸び切らない。自主的に、総合的理解を問う問題に取り組むと良い。

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