こんにちは、Qゼミの上野です。
かなり以前のことになりますが、6年生の授業で、中学入試問題の演習をしていたときのことです。
A君が答案を仕上げて行く光景を、今でもはっきりと、思い出すことができます。
A君は、算数が得意なだけあり、テスト時間終了の15分くらい前には、ひととおり問題を解き終わっていました。
中には解答欄が空欄になっている問題もありましたが、難易度が高く、満点が取れるようなレベルのテストではなかったので、解答欄に空欄がいくつかあることは、やむを得ないことでした。
しかし、解答用紙に記入されている答を見ると、意外なことに結構間違えているのです。
失点して欲しくないような問題まで間違えていました。
とても合格点には達しないような答案だったのです。
ところが、ここからがA君のすごいところなのです。
その後、何分かごとにA君の答案を覗きに行くと、間違えていた答が、それこそオセロの石が黒から白にひっくりかえるように、次々と正解に変わっているのです。
それは「見事!」としか言いようがありませんでした。
そして最終的には、十分、合格点に達していたのです。
算数が得意な生徒でも当然間違いはあります。
ただし、その間違いを自分でテスト後の見直しをする中で見つけ、そして修正できる力が、得点力アップには必要なことなのです。
「算数ができる子」というのは、それができる子なのだと思います。