海水はなぜ塩からいか?(Qたろうくん)

きれいな海岸

海の水には、塩分がおよそ3%%(水100gに3gのわりあい)ふくまれています。 塩分のこさは場所によって少しちがい、たとえば日本海は太平洋とくらべると塩分がうすくなっています。 このようにこさがちがってしまう理由は、雨や川から流れこむ水で海水がうすまったり、 海面から水が蒸発して海水がこくなったりするためです。 イスラエルとヨルダンの国境にある死海 (琵琶湖の約1.5倍の広さ)は、 なんと塩分が25%もあります。生物が住めない、文字通り「死の海」です。

ちなみに、海から進化したヒト(「どうして人間はこんな形なの?」参照)の血液中には、 昔、海の中で生活していたなごりとして、塩分がおよそ0.9%(海水にくらべて4分の1のこさ)ふくまれます。

さて、ひとくちに塩分といっても料理につかう食塩(塩化ナトリウムといいます)だけではなく、 塩化マグネシウム(豆腐をつくるときに使うにがり)も塩分のなかまです。 また、塩分だけではなく、地球上で自然に見られるすべての元素 (物質をつくるもと)も海水にふくまれています。 それでは、そういった成分はどこからきたのでしょう。

じつは、陸にある水 (川・地下水・湖・氷河)にも海水と同じ成分がふくまれています。 (こさは海にくらべるとはるかにうすいので、なめてもほとんど分かりません) そして、それは長い時間をかけて、岩石から水中にとけだしたものなのです。 つまり、海水にふくまれている成分はもともと、岩石から地下水などにとけたものが、川の水で海に運ばれてきたものです。 (海底や海底火山から出てくる分もあります)

それでは、どうして海水は、川の水にくらべてこいのでしょう。 海に流れこんだ川の水のうち、水分だけが蒸発し、塩分などが海に残ってしまう、ということが長い間続きました。 そうして、海水の塩分がだんだんとこくなっていったわけですね。 (理科の蒸留という実験によくにたことが起こっています)

ミネラルウォーターは地下水からくみ上げたものが多いので、海水と同じような成分がふくまれています。 ですから、ミネラルウォーターをうんと煮つめると海水のもとができあがることになります。
どのような味がするのかためしてみたいものですね。

塩事業センターのホームページにある「こどもの学習室」で塩についてもっと学習してみましょう。

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