ビックバンというのは、宇宙の始まりにあったとされる 大爆発のことです。
ハッブルという天文学者が星を観測していてその色の変化から、 星がどんどん遠ざかっていることに気がついことが、発見の始まりでした。
今も宇宙がどんどん広がっているということは、逆に昔にさかのぼるほど、宇宙は小さくなっていたということになります。 計算によると、100億年以上さかのぼると、宇宙は小さな火の玉のかたまりのような状態だったと考えられています。 その火の玉状態から大爆発がおきて、ものすごいスピードで宇宙が広がるにつれて、温度は下がり物質ができ、そして無数の星ができたと考えられています。
さて、ではそのビックバン以前に何があったのかということについては、まだよくわかっていません。 物質も時間もなかったという説もあれば、巨大なブラックホール (あまりに重くて光さえ脱出できない星のこと)の中でビッグバンが始まったという説もあります。 また、宇宙は大きくなることと小さくなることをくり返しているという説もあります。 もし、これが正しければ、今の宇宙ができる前に、まったくちがう別の宇宙があったのかもしれません。
天文学者の名前がついたハッブル望遠鏡の観測からは、 宇宙の年齢は約120億年と計算されました。 宇宙にうかぶハッブル望遠鏡のかわりに、新しい宇宙望遠鏡も計画されています。 今はまだ本当のことはだれにもわかりませんが、宇宙の謎をとく新しい発見に期待しましょう。