髪の毛や目の色が人それぞれ違うのはなぜ?(バットベアーさん)

世界の子供たち

髪の毛や目、そしてはだの色をきめるのはメラニン色素というものです。
このメラニン色素は色素細胞というところでつくられますが、その生産量は人種によってちがい、遺伝でほぼ決まります。
メラニン色素がもっとも多い人種は黒人で、少ないのは白人、そして日本人のような黄色人種はその中間といえます。このメラニン色素が髪の毛をつくりだす細胞(毛母細胞といいます)に多くふくまれると髪の毛の色は黒に近くなり、逆に少ないと金色や銀色といったうすい色になります。
また、年を取るとメラニン色素をつくる能力が落ちてくるので、髪の毛が白髪になりやすくなります。

目の色の場合は、虹彩という目に入る光の量を調節する部分の色できまります。
白目にかこまれた瞳(黒目の部分)をよく見ると、まん中に真っ黒の部分(瞳孔といいます)がありますが、 虹彩というのはその外側のドーナッツの形をした部分のことです。日本人の場合はこの部分のメラニン色素が多いため、目の色が黒っぽく見え、白人の場合はメラニン色素が少ないため、青っぽく見えます。
このメラニン色素には、Q11.でも説明していますが、有害な紫外線から体を守る役目があり、同じ目的ではだにもふくまれています。

このメラニン色素を生まれつき、まったくもたないかとても少ないという病気もあり、これをアルビノ症といいます。 たまに白いカエルやへビの話題がニュースになりますが、これも同じ原因です。
また、ヒトがアルビノ症になることもあり、髪の毛は白く、目は赤っぽく見えることもあります。 その場合は、ふつうの人以上に、紫外線には十分に注意する必要があります。

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