水酸化ナトリウム水溶液に石灰石ってとけるんですか?(とほほさん)

水酸化ナトリウム

理科でよく使われる薬品に水酸化ナトリウムというものがあります。じつは、手作り石けんを作るときによく使われる苛性ソーダのことで薬局で売られています。

この薬品は食塩水(海水)からつくることができます。食塩水に電気を流すとふくまれている成分が次のように分解します。
食塩+水 → 水酸化ナトリウム+水素+塩素

水酸化ナトリウムは、アルカリ性という性質を持ちますが、法律でも劇物(強い毒)に指定されている、たいへん危険な薬品です。石けん作りで使うこさ(30%ぐらい)でも、手につくと皮をとかし、1てきでも目に入ると失明するおそれがあります。アルカリ性の薬品が手につくとぬるぬるとしますが、これは、皮ふの表面が少しとけているためです。
(温泉で肌がきれいになるという『美人の湯』はみなアルカリ性です。)

さて、石灰石は炭酸カルシウムという成分でできていますが、この成分は酸性のものにとけやすいという性質があります。たとえばお酢も酢酸という酸性のものがふくまれているので、石灰石を入れると泡を出してとけます。また、卵を入れると同じ成分であるカラが泡を出してとけ、2、3日するとぶよぶよになってしまいます。

ですから、石灰石は弱い酸性にでもとけますが、アルカリ性である水酸化ナトリウム水よう液にはとけることはありません。

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