問題傾向分析
問1は英語の長文です。
今回はアンケートを基に議論をしている場面で、文章量自体はさほど多くなく、問題用紙に「単語・熟語集」も付属している為、読むこと自体は大きく苦労しないでしょう。
しかし、表からの読み取りも同時に行う必要があるため、普段からこうした問題に慣れておく必要があるでしょう。
問2は歴史に関する資料とそれに対する会話文読解です。
しかし、問われている社会の知識は決して難易度の高いものではありません。
資料の内容の把握と読解力の方が必要とされています。
ただし、最後の問題は理科の知識が要求されるのと、前後の文や地理的な情報を総合して判断しなければならず、比較的難しい問題であるといえます。
問3は数学の問題です。
ここでは計算力というよりも思考力が要求されます。
最後の問題については、問題に記載されている図形が操作の途中であり、問題文で要求されている操作をもう一段階進めた図を自分で考える必要があります。
平面図形ではありますが、図形問題が苦手だと、この問題は非常に難しくなるでしょう。
問4はレポートの読解です。
この大問が全体で最も難しいといえるでしょう。
事実(規則)をもとに仮定(命題)を定め、その命題から新たな命題を導き、結論に至る、という、レポートの典型的な形ではありますが、中学生ではあまり触れる機会の無い形ですので、おそらく内容を理解するだけで時間がかかってしまった受験生が多いのではないでしょうか。
様々な文章に触れ、総合的な読解力を身につけるような学習法が必要となります。
問5は理科の問題です。
計算問題と作図、という構成となっておりますが、計算問題を解くためにも読解力が要求されております。
作図問題は基本的なレベルですので、基礎力をしっかりと身につけていれば、解けたのではないかと思います。
全体的に見て、1問1問の難易度は高いわけではありませんが、読解力を要求される問題が非常に多く、問題量も多いので、1問1問に時間をかけず、正確に解いていく必要があります。
また、全教科から幅広く出題されているので、しっかりと5科目の学習を進めて、基礎力を身につけておく必要があります。
分析担当:勝又先生