問題概要
柏陽高校の特色検査は、「科目横断型」と呼ばれる形式となり、得点するためには複数教科に渡る知識が必要となる形式です。
この科目横断型にも
a)1つ1つの問題は1教科の知識で解けるが、設問に応じて対応科目が変わる
b)1つの問題を解くにも複数教科の知識が必要となる
と2種類があります。
柏陽高校の場合は、a)のパターンであり、記述・論述の問題もほぼありません。
ですので、ここまでだけであれば柏陽高校の特色検査は、「扱いやすい=高得点を取りやすい」と言えるかもしれません。
しかし、柏陽高校の特色検査の最大の特徴は、問2の素材分です。
共通選抜の英語入試にも負けないほどの長文の英語が出てきます。
こちらを読み込むための時間を確保するため、1つ1つの設問をスピーディーに解いていく必要があります。
これができないと、時間切れで後半白紙といった状況になりかねません。
柏陽高校の特色検査に関しては、じっくり考える練習だけでなく、素早く解き進める練習が重要になってきます。
また、長文自体の読解スピードも、共通選抜の英語の入試以上のものが要求されます。
とにかく、スピード命!が柏陽高校の特色と言えるでしょう。
問題傾向分析
では、ここからは問1と問2から1問ずつ注目問題をピックアップして掘り下げていきます。
まずは、問1では(カ)に注目します。
神奈川の共通選抜でも出題されているような「規則性」に関する問題です。
共通選抜と同じく、さらに小問2つに分かれています。
共通選抜の場合、1つの大問を7~8分くらいで解いていくことになりますが、同じペースでこの問題を解いた場合には、他の問題の時間が足りなくなると思われます。
問題自体は決して難しくないですが、ここでもやはりスピードが重要になります。
スピードは、日頃の練習で強化できるものですが、同時に練習でしか強化できないものです。
日頃から、スピードを意識した取り組みを心がけましょう。
次に、問2では(ア)と(ケ)に注目します。
英文自体は、比較的読みやすい「東京オリンピック」に関する内容でした。
神奈川の共通選抜でも見られる、英文の穴埋め問題もありますが、まさに「科目横断型」であるのは、(ア)と(カ)です。
どちらも社会に関する問題ですが、(カ)は英文から国の名前を解く必要があります。
答えに結びつくまでに2~3個の段階がありますので、スピードはもちろん、科目横断型問題への「慣れ」が必須です。
柏陽高校以外の特色検査の過去問も解いておきましょう。
分析担当:前川先生
分析担当:栗山先生