Qゼミ入試情報室では、試験が終わった直後から5科目の問題分析を行いました。
「数学編」の結果をお知らせします。
ポイント3つ
・難問ではないが少し時間がかかる問題があり。
・記述問題の減少。
・新傾向の問題採用は特になし。
総評
配点は計算問題で23点、小問集合で26点、関数で15点、確率で10点、空間図形で15点、円と証明で11点の配点になった。
全体的には、不意をつくような問題はなく、Qゼミでの教材や、神奈川県の過去問題をしっかり学習し、それができるようにしておけば特に難しいと感じた問題はなかったはずです。
問3(ア)のGHの長さを出す問題は補助線を引き、相似や合同な図形を見つることがカギになります。
問4の関数では、(ウ)の面積の比は、交点の座標を出して全体からいらない部分を引いていくなど地道に出していけば解けるはずですが、ここで時間がかかってしまうと焦ってしまうことになります。
問5の確率は王道の解き方である「6×6」のマスに実際にPが止まる位置を書き込んでいけば簡単に解けたのではないでしょうか。
問6の空間図形は、Qゼミの冬期単科特訓で扱った、図形を上からみて、円の平面の問題として解くやり方と考え方は同じです。
最後に問7の円の証明ですが、完全記述ではないので、ここは得点をしておきたいところです。
これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法
- ポイント①
過去問ばかりやっているのは危険ですが、やはり一度出題された問題は、解けるまで何度も復習して、確実にできるようにしておくことが大切です。
1度解いて、間違えたところを何となくやり直すのではなく、なぜそうなるか、どういう考えでそう解くのか、なぜその補助線を引くのかなど、しっかり数学的論理を理解して復習を終えることが重要です。 - ポイント②
最近は新傾向の問題が出題されることも多く、パターン学習ばかりやっていると、新傾向の問題に対応できません。
神奈川県の過去問題ばかりにとらわれることなく、全国入試問題集などから、他にもいろいろな問題にトライして、数学的な発想を身に付けておきましょう。
解説科目:数学
分析担当:石渡 英一 先生