Qゼミ入試情報室では、試験が終わった直後から5科目の問題分析を行いました。
「理科編」の結果をお知らせします。
ポイント3つ
・生物・地学・物理・化学、各25点ずつのバランス型!
・計算・記述で点が取りやすい
・基礎知識+読解力
総評
今年の難易度は昨年よりやや難化と予想される。
計算を必要とする問題は約19点分、内容も複雑な計算は無く点数は取りやすかったと思われる。
記述では25字以内での記述問題がなくなり20字以内の記述問題の1問のみとなった。
また、6択問題も増え、新たに3択問題も出題された。
全体を通してみると「基礎」がしっかりしていれば答えが導き出せる問題も多かった。
しかし、文章中の言葉が何を示しているかを読み取れないと点数を大きく落とす可能性もある。
配点は3点×12問、4点×16問の計30問と問題数・配点ともに昨年と同じ。
完答の問題は6問と昨年より増え、8点から24点分と全体の1/4を占めた。
学年別配点は中1(31点)、中2(44点)、中3(25点)となり、昨年と比べ中2と中3の配点が逆転し、中2分野からの出題が全体の半分近くを占める偏りのある結果となった。
出題学年に偏りがある傾向が今後も続く可能性があるので、どの学年から出題されても大丈夫なように準備しなければならない。
これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法
- 記述・計算の問題を解くポイント
記述・計算となると問題を見ずに最初から解かない選択をする人がいますが、記述・計算だから難しいということはありません。
先入観や苦手意識をまずは捨てることです。
記述はルールを守り、計算は公式を覚える。
まずは基本の徹底をしてみましょう。 - 高得点をとるポイント
最近の入試傾向の1つとして問題文の言い回しや言葉を難しくする、文字数を増やすことで難易度を上げているように見せることが挙げられます。
一つの言葉に対して「何通りの聞き方があるのか」その内容への理解の深さが問われています。
また、文字数が増えると「読み終わらない=解き終わらない」こともあります。
国語同様、読むスピードが今後も必要になります。
解説科目:理科
分析担当:伊沢 淳 先生