今回は2019年度、2020年度の県立高校入試の最新変更状況をレポートします。
該当するのは現在中学3年生、2年生の皆さんです。
しっかり確認して受験勉強の対策をしましょう。
また、中学1年生の皆さんも、今後の入試の方向性を知る意味で、読んでおくとよいでしょう。
1. 2019年度入試 特色検査の変更点
①特色検査に共通問題・共通選択問題を実施する学校
②学校独自の特色検査を実施する学校
③特色検査を廃止する学校
2. 2020年度入試 特色検査(自己表現)拡充へ ~特色検査導入校(10校)~
3. 学力向上進学重点校について
4.まとめ
1. 2019年度入試 特色検査の変更点
神奈川県HP「神奈川県公立高等学校入学者選抜について」
① 特色検査に共通問題・共通選択問題を実施する学校
2019年度入試より特色検査として共通問題・共通選択問題を実施する高校があります。
それが次の7校です。
横浜翠嵐高校
湘南高校
柏陽高校
厚木高校
希望ケ丘高校
横須賀高校
平塚江南高校
上記の高校では検査時間が60分に統一されます。
共通問題に各高校が選択した問題が加わり、特色検査の問題が作成されます。
※問題の組み合わせによっては他の高校と同じ検査内容になる可能性がある、ということです。
問題の詳細について、神奈川県教育委員会からの発表はありません。
② 学校独自の特色検査を実施する学校
下記の2校は今まで通り、学校独自の問題で実施します。
市立横浜サイエンスフロンティア高校
横浜緑ヶ丘高校
③ 特色検査を廃止する学校
光陵高校
光陵は2019年度は特色検査(スピーチテスト)を廃止することになりました。
2. 2020年度入試 特色検査(自己表現)拡充へ
~特色検査導入校(10校)~
① 2020年に特色検査を導入する学校
ここからは現中学2年生の皆さんが高校受験する時の変更点です。
2020年から特色検査を新たに導入実施する学校は次の10校です。
川和高校
横浜緑ヶ丘高校
光陵高校
多摩高校
大和高校
相模原高校
鎌倉高校
横浜平沼高校
小田原高校
茅ヶ崎北陵高校
光陵高校は、2019年度にいったん廃止した特色検査を刷新して再導入します。
横浜緑ヶ丘高校は、独自問題をやめ、特色検査に方針転換することになります。
2020年からは今まで旧学区のトップ校としては珍しく特色検査を実施していなかった川和高校、大和高校といった人気校も加わり、ほとんどのトップ校で新しい形での特色検査が実施されることになります。
このように2020年度は2019年度と合わせると計17校で特色検査が実施されます(独自問題の特色検査を行う市立横浜サイエンスフロンティア高校を加えると、18校)。
反対に「旧学区のトップ校」として特色検査が実施されない高校は、以下の学校です。
新城高校(旧川崎南部学区)
3. 学力向上進学重点校について
学力向上進学重点校とは、神奈川県教育委員会から指定を受けた、大学進学指導の充実を目的として、進学実績向上に重点を置く公立高校のことです。
神奈川県HP「新たな学力向上進学重点校エントリー校の指定について」
現時点で学力向上進学重点校の指定は次の4校です。
横浜翠嵐高校
湘南高校
柏陽高校
厚木高校
そして、上記以外にも以下の13校が現在、学力向上進学重点校のエントリー校として名前があがっています。
川和高等学校
多摩高等学校
光陵高等学校
横浜平沼高等学校
希望ケ丘高等学校
横浜緑ケ丘高等学校
横須賀高等学校
鎌倉高等学校
茅ケ崎北陵高等学校
平塚江南高等学校
小田原高等学校
大和高等学校
相模原高等学校
今後の活動状況により認定を受けられるかが決まります。
学力重点校では、高い英語力を習得させることを目的としています。
生徒の7割以上に、英語検定2級程度以上のレベルを達成させるなどの具体的目標がかかげられています。
これは高校・大学入試改革いわゆる「高大接続」の神奈川県での施策です。
難関大学への現役進学を見すえた逆算的な高校入試改革とも言えます。
4.まとめ
「高大接続」の入試制度改革を受けて、受験生の知識量を試すだけではなく、主体的な学びの力を問う出題形式へと変化する流れは、今後増えていくでしょう。
情報収集を怠らず、対策を万全にしておきましょう。
以下の記事でも2019年度の神奈川県立高校入試の変更点について解説しています。
また、以下のブログでは、このような入試制度改革をふまえた「文章の読み方・書き方」の学習法について参考になることが書かれています。