中学受験算数って特別なもの?

大人が解けない算数?

こんにちは。
このブログでは取りあげる問題を通じて、中学受験の算数について少しでも理解を深めていただければと考えています。
さて、今回のテーマは「受験算数って特別なもの?」です。

受験算数と聞いてみなさんはどのような印象をお持ちになるでしょうか。

「ムズカシイ」「小学生の問題なのに、大人が解けないことがある」などといったところでしょうか。

確かに小学校で学ぶ算数よりは出題範囲は広いし、深みもあります。
けれども、全く別次元の世界だと敬遠しないでいただきたいと思います。

「つるかめ算」や「流水算」など特別な考え方や知識を持っていなくとも楽しむことができる一面が受験算数にはあるのです。

開成中学校入試問題(改)

次の問題をご覧ください。

あたえられた4個の整数を一回ずつ使って、たし算、ひき算、かけ算、わり算を組み合わせることにより、10を答えにもつ式を考えます。
このとき式にカッコ( )を使ってもかまいません。
例えば2、5、6、8では、次のような式が考えられます。
6÷(5-2)+8=10
いま3、4、7、8を使って10を答えにもつ式を解答用紙に書きなさい。
解答はこちらから!
(3-7÷4)×8=10
※ 8×(3-7÷4)=10でも可

開成中学といえば、御三家と言われる最難関中学の1つ。
東大合格者は毎年、全国NO.1を誇ります。
そんな超ハイレベル中学の入試問題にしては、意外なほどフツウな問題だと思いませんか。
このタイプの問題は、「メイクテン(Make10)」と言われるものです。
使う数字を変えたり、答えを「10」ではなく「9」など他の数にすれば、その都度、思考することが求められます。

パターン訓練に慣れた子ではなく、その場で考え正解にたどり着く力がある子に入学して欲しい。
こんな学校側の意向が伝わってきます。
まさに「算数に向き合う根本的な姿勢」が重要視されているのです。

いかがでしたか。
問題を解くことにだけにとどまらず、問題に向かう姿勢、スタンスなどを子どもたちに共有することが重要です。

それでは、またお会いしましょう!

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