受験勉強のやる気が出ない!気分転換6つの方法

やる気が出ない時は効果的な対処法を!

「やる気が出ない!」「勉強に身が入らない!」と相談してくる受験生は後を絶ちません。
真剣な受験生なら、盆暮れ正月関係なく、朝から晩までずっと勉強しているでしょう。
それくらい、ずっと同じことを続ければ、どんな熱血受験生でも、時には勉強に飽きがきたり、やる気が出ない日もあるのは当然です。

それとも、もしやあなたは受験生にも関わらず、勉強なんてそっちのけで、部活やゲームに没頭していて、やる気が出ないと言っている人ですか。

勉強のやる気が出ないと言う人には、大きく分けて2タイプあります。
それぞれ適切な対処のしかたで、「やる気が出ない」の口ぐせとさよならしましょう。

1. やる気が出ない理由診断

まず、診断です。
あなたはなぜやる気が出ないのでしょうか。
次の2つに分けるとしたら、やる気の出ない理由はどちらが近いですか。

(1)勉強することに飽きたから
(2)本気で「高校受験」をまだ考えてないから

(1)勉強することに飽きたから
こちらに該当すると思った人
あなたは勉強を真剣に続けているけれど、最近やる気が出なくて困っている人なのでしょう。
勉強を続けていれば、飽きもするでしょう。
ずっとやっていれば、好きなゲームでも飽きますね。
大好物だからと毎日三食、ステーキばかり食べていれば飽きるものです。
ですから、勉強が飽きるのも仕方ないことです。
こんな人には、おすすめなのは気分転換です。この後紹介します。

(2)本気で「高校受験」をまだ考えてないから
こちらに該当すると思った人
あなたはまだ本格的に受験勉強に打ち込めないでいるのでは?
真剣に「高校受験」について考えたことがないのか、あるいはまだその必要性を感じていないのかもしれませんね。

①友だちが塾に通い始めたから、とりあえず一緒に自分も通い始めた。
②親にうるさくチェックされて、仕方なく勉強している。
③学校で落ちこぼれないために、予習復習をしている。

こんな人は、まだ「高校受験」を自分の事として考えられていないでしょう。
やる気がお腹の底から出てこないのも当然です。
あなたには気分転換ではなく、もっと根本的な真のやる気づくりが必要です。

気分転換と真のやる気を火にたとえてみます。

気分転換で出るやる気
つけた瞬間勢いよく燃え上がる火

真のやる気
めらめらと燃え続けるたいまつの火

つまり、気分を瞬間的に変えて出すタイプのやる気。
もう一方はずーっと心に持ち続ける意志や信念からわき出てくるやる気の2つです。

それでは、次からは診断結果のタイプ別にやる気の出し方を紹介しましょう。

2. 気分転換の6つの方法

リフレッシュして仕切り直しをして、勉強に取り組もうというあなた。
次の5つの方法を実践してみてください。

(1)スマホをさわるのをやめる
スマホは時間もやる気も吸い取っていくのは、皆さんも身にしみて感じていることでしょう。
スマホをさわるのをやめられれば、やる気が出るだろうと思う人は多いでしょう。
ここでは、実際にスマホと勉強の関係を研究した結果をお伝えして、皆さんに注意をうながします。

東北大学などの研究では「スマホを長時間使用するといくら勉強していても成績が下がる」という結果が出ているのです。

・スマホを使う時間が1日3時間以上の生徒
・30分未満の生徒

この両者を比べた場合、数学のテストの平均点が10点以上も違ったそうです。
また、家でちゃんと勉強していても、スマホを使う時間が長い生徒は、家でほとんど勉強しない生徒よりも学力が下がる傾向があることが統計的にわかっています。

(2)睡眠を取る
「なんでやる気が出ないんだ!」と自分を責めても仕方がないケースがあります。
単純に心身ともに疲労している場合です。
しっかり勉強していれば、疲れるのは当然です。

最近ずっと、夜遅くまで勉強していませんか。夜更かしは学習効果が下がってしまいます。
人間の疲労回復に最も効果的な方法は睡眠です。
しっかり寝ればあなたのやる気についての悩みはいとも簡単に解決するかもしれません。

適切な睡眠の取り方は受験生には必須の知識です。
最近はブームといっていいくらい、書店にはたくさんの睡眠法の本が並んでいます。
そちらを参考にしてみるのも良いでしょう。
しっかり睡眠を取ってパフォーマンスの良い受験勉強をしましょう。


スタンフォード式 最高の睡眠

(3)音楽を聴く
瞬時に気分を変えたり、気分を高揚させる方法のひとつ。それは音楽を聴くことです。
自分の好きな曲をテーマソングにして、やる気を注入してみてはどうでしょう。
(ジャンルに注意)

クラシック音楽を聴くとリラックス効果があると実証されています。
BGMにクラシック音楽を流しながらだと、作業効率が上がるという研究結果もあります。
「勉強 BGM」「集中 BGM」などで検索すると2時間分ぐらいの穏やかなBGM集があったりしますね。

(4)勉強前に読書をする
勉強する前の気分転換法で、個人的にイチオシなのは勉強前に机に向かいながら、短い小説を読むことです。

これなら、無理せず5分間で勉強する体勢になれます。
机に向かって読書するのは勉強する姿勢とほぼ変わりませんね。
小説を参考書に持ち替えさえすれば、勉強できる状況を作るのです。

授業前の朝の10分間、読書の時間を設ける「朝読書」を実践する学校があります。
読書を楽しむだけで、落ち着いた気持ちになり、授業に集中できるそうです。
この朝読書の自宅版をするのです。

実践する場合、短い小説を選ぶのが良いです。
長編小説では続きが気になってしまい、勉強に身が入らなくなり、逆効果でしょう。

わたしが勉強前の読書で読んでいたのは星新一というSF作家の「ショートショート」と言われるジャンルの超短編です。
たいていの話が文庫本4~5ページぐらいで完結する、とても短い小説集が何十冊と刊行されいます。
ブラックユーモアがあり、とても面白く読みました。
一気に読んでしまうのがもったいないので、毎日勉強する前に少しずつ読んでいました。活字を読むということが勉強に入っていきやすいのでしょう。
気分転換といっても、マンガや動画、ゲームのようにその世界に没頭しすぎてしまうものでは勉強するやる気につながりにくいでしょう。


ショートショートの広場 (講談社文庫)

(5)運動する
やる気が出ないときは思い切って外に出て運動してみましょう。
運動をすることで、物の見方や感じ方が前向きになるという研究結果があるそうです。

10分間のウォーキング、ランニングでも効果的だそうです。

自然の中を歩くとよりリフレッシュできるそうです。
近くの公園へや緑道に歩いて行って、深呼吸してみてください。
短時間でもリラックスできて、気分を新たにすることができます。

(6)とにかく勉強し始める
とにかくなんでもいいから、最初の1ページを開き、勉強を始めるというのが結局は良いことを最後に触れておきます。
行動に移すことで脳の側座核というところが刺激されて、やる気は生まれるそうです。

3. まとめ

今回はやる気のうちでも、気分転換で短期的なやる気を出す方法を紹介しました。
次回は長期的に続く真のやる気をみなぎらせる5つの方法を紹介します。
ぜひ高校受験のモチベーションづくりに役立てください。

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