社会の効果的な勉強法は?
中学社会の勉強方法に迷いがあったり、成績が伸びずに悩んでいませんか?
ここでは高校受験へ向けた、社会科の勉強方法についてお伝えしていきます。
1.勉強時間はどれくらい?やり方は?
社会科のおすすめの勉強法は、自分のノートを作る方法です。
まずは苦手な範囲やおさらいしておきたい単元について、土日などの休日に2~3時間ほど確保して、じっくり自分のノートを作ってみましょう。
例えば地理なら自分で地図を描く。重要な山脈や河川も書き込みましょう。
ていねいに描く必要はありません。
時間をかけずに特徴やポイントを押さえながら簡単に描くようにします。
世界地図なら陸地がへこんで湾になったところに都市があり、その南側を赤道が通っているんだなと気がついたり、日本地図なら山地・山脈を描いていると、山や河川が県境になっているなと確認できます。
そんな風に、地図帳を見ながらノートに書きこんでいると、気が付くことや疑問が出てくるんですね。
火山や山脈などの地形の成り立ちに興味がわいたり、湖の大きさのランキングが知りたくなったり、もしかしたらその土地の歴史に興味をもつかもしれません。
そういった興味・関心も一緒にノートに書き込み、すぐに調べてみましょう。
これこそが、決して本を眺めているだけでは得られない、自分の手を動かして自分のノートを作る意義です。
手を動かして書くと頭を使います。
そして頭の中でイメージが膨らみ、理解を深め記憶することにつながるのです。
図を描く、時系列に書く、気付きを書く。手を動かして書いてみることはとても効果的な勉強法なのです。
社会科はさまざまな事柄と「関連付けて覚える」ことがとても楽しい教科です。
実際、地理と歴史は密接に結びついていますので、自分で学習するときはその垣根をなくして自由に取り組んでみてください。
2.参考書を選ぶなら
まず、みなさんの手元にある、教科書や地図帳、資料集、先生お手製のプリントはとても価値のある教材ですし、受験対策としても十分です。
それでも、違った視点でまとめた資料を見たい、知識を充実させたいという目的で参考書が欲しいということもあるでしょう。
そんなときは、次の2つのシリーズはおすすめです。
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- 学研ニューコースシリーズ「中学地理」「中学歴史」「中学公民」
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- 文英堂シグマベストシリーズ「くわしい地理」「くわしい歴史」「くわしい公民」
学校教材だけでは物足りない場合は手に取ってみてください。
3.調べ学習や語呂合わせ、社会科の勉強のコツ
今の時代、何か調べたいときにネット検索する方法は一般的ですが、中学生のみなさんが利用するには注意が必要です。
ネット上に存在する情報にはウソもホントもあるからです。
それらの真偽を中学生のみなさんが見抜くのはとても難しいですし、大人でも簡単ではありません。
高校受験のための勉強という意味では、ネット検索でまどわされて時間を使うよりは、教科書や参考書の情報で十分だと私は思います。
もしネットを利用する場合は、複数のサイトの内容を見比べたり、関連するキーワードで調べなおしたり、最終的には出版元が信頼できる書籍で確認するなどの慎重さが必要だと覚えておきましょう。
そして、社会科ではよく、歴史の年代暗記や、地理の河川の名前を暗記するのに語呂合わせが用いられます。
よくできた語呂合わせの一つ、
894年 遣唐使廃止 「白紙に戻す、遣唐使」
などは傑作ですよね。
出来事と語呂の内容が上手に関連付けられていて、ただの年代暗記以上の意味があるとも思います。
語呂合わせによる学習に賛否はありますが、上手に覚えれば悪いものではないと思います。
賢く自分の学習に生かすようにしましょう。
最後に、社会科の勉強が楽しくなる一つの方法を。
社会科の点数が高い生徒に、歴史ものの小説やマンガが好きな子、NHKの大河ドラマをよく見ている子、ニュースをよく見ていて時事問題から歴史や地理、公民の話題につなげられる子が多いです。
興味を持つためのきっかけは日常生活にあふれているのが社会科です。
出かけた先の地形や気候、特産品などから、あるいは日々のニュースを見てどうしてだろう?と常に疑問を持って自分で考えることを今日からやってみませんか。