判定はどう見ればいいの?
受験生はもちろん、そうでなくともいずれ受験を考えている多くの生徒が模試(模擬試験)を受けると思います。
模試の結果を見て喜んでいる人もいれば、落ち込んでいる人もいます。
また、良い合否判定だったのに残念な受験結果になってしまうこともあれば、悪い判定しか取ったことがなかったのに合格を勝ち取れるケースもあります。
- 模試って何?
- 受けるべきなの?
- 判定はどう見ればいいの?
そんな疑問に答えたいと思います。
1.模試の判定をどのように捉えればよいのか
ほとんどの模試で志望校に対する合否判定が出ます。
A判定なら合格率80%以上、C判定で50%、E判定なら20%以下と言った所でしょう。
模試の問題は一部の特別な模試以外は非常に標準的な問題がなるべく分野に偏りが生じないように出題されています。
正に全体の中での自分の位置を知るのに適しています。良い結果であれば自信を持ち、悪い結果であれば危機感を抱くべきでしょう。
しかし、一喜一憂で終わっては何の意味もありません。
これはあくまでも現時点での自分の状況を表しているに過ぎず、受験本番の結果には直接的には影響を及ぼしません。
合格率80%の場合は5人に1人は不合格ということになりますし、合格率20%の場合は5人に1人は合格できるということになります。
その1人になってしまわぬように、もしくはその1人になれるように今後するべきことを見出す必要があります。
そのために必ず模試結果の分析をし、どの科目のどの範囲がどの程度良かったのか悪かったのかを読み取りましょう。
そして忘れないでいただきたいのが、目標は「志望校に合格すること」であって「模試で点数をとること」ではないということです。
模試は自分の現状を知るものであって、大事なことはその結果から課題を読み取り受験本番までにそれを克服することです。
そういった姿勢で学び続ければ自ずと模試の結果も良くなっていき、志望校合格に近づくことでしょう。
2.模試の成績が上がらない人の特徴
前提として何も努力をしていない人はまず模試でいい成績を取ることはできません。当然ですが、そのままでは受験の結果も望めないでしょう。
ここでは努力しているにも関わらず模試の結果が上がらないケースについてお話をいたします。
受験勉強の進み具合によりますが、習得度が科目や分野により大きく偏りがある場合は模試の成績はなかなか上がりません。
また、ある時は良かったとしても次は大きく下がるといったことも起こりやすくなります。
冷静に自己分析をし、満遍なく学習する予定であるにも関わらずそれができていないのであれば学習スケジュールの見直しをしましょう。
一方で受験を見据えた学習工程が予定通り進んでいて、取れるべきところが取れているのであれば、取れていない部分については焦ることなく、取り組む時間を作りましょう。
また、模試結果の自己分析ができていない人もなかなか成績が上がらないものです。
模試は半日から長いものでは2日間にまたがります。この時間をただ受けて偏差値・合否判定を出すことに費やしただけというのではあまりにもったいないですね。
模試を受け終えたらすぐに解き直し、わからない問題は解答を読み込んで自分の課題を体感しましょう。
それだけである程度の知識・経験の上乗せが図れます。何より、今後の学習スケジュールについて必要に応じた見直しをして、自信を持って効率のよい受験勉強ができるはずです。
3.まとめ
模試は受験を志す中でほとんどの人が受けるものですし、また受けるべきものです。
ただし、単に結果を見て喜んだり悲しんだりするだけではなく、解き直すまでが模試だと考え、その時点における自分の課題を抽出し、その後の対策に生かしてください。
模試は受験の目的ではなく、志望校合格のためのひとつのツールに過ぎないのです。
本当の目的を見失うことなく努力を続ければ、きっと最後に良い結果が待っていることでしょう。