合格体験アンケート
国公立の後期を待って今年の当塾の受験結果が最終確定しますが、すでにわかっていることとして、昨年に続き今年も東大合格者が出ました。
喜ばしい限りです。
東大に限らず、第一志望校に合格できた受験生には全員におめでとうと言いたいです。
また第一志望には通りませんでしたが、第二、第三志望に受かり、そこに入学することになった受験生にも、これからの4年間が充実したものになるよう、前向きに過ごして欲しいと心から思います。
さて、受験を終えた3年生には毎年合格体験アンケートを提出してもらっています。
100%提出にはまだまだですが、ひとまず50名を越える生徒分が集まりました。
そこからいくつかの項目を集約し、お伝えしておこうと思います。
新高3生、新高2生、あるいは高校受験を終えてこれから晴れて高校生になる新1年生に、少しでも参考になれば幸いです。
1. 志望校を意識し、決めたのはいつ頃か?
● 高2の時 36.8%
● 高3の時 55.4%
高1からと答えた生徒の多くは、入学前から「あこがれ」も含め、志望校のイメージがあった、という意見でした。
国公立、早稲田、慶應の名前が挙がっていました。
1年生のはじめからそれ以下の大学を狙うというケースはあまりないのは当然でしょうか。
高2と答えた中でも春夏と秋冬で時期を分けると、秋冬が8割を超えています。
意識の高い生徒が学園祭に行き、志望を固めた、というケースが多いようです。
高3になると多い回答が「オープンキャンパスに参加して」というもの。
オープンキャンパスと明言されていない生徒を含めると7割近い生徒が「夏」に決めた答えています。
オープンキャンパスで初めてその大学を知り「決めた」というよりは、元から興味があって参加してみたら、やっぱりよかったので、志望する気持ちが「固まった」というニュアンスのようです。
国公立に関しては、センター試験の得点次第で変えることもあるので、必ずしも夏までに志望校が「固まる」わけではない、ということのようです。
2. ふだんの学習時間と、夏休み、冬休みの学習時間は?
● 部活引退前 1日平均 1.6時間
● 部活引退後 1日平均 5.0時間
何部かにもよりますが、バレー部、バスケ部、サッカー部など体育系の部活、吹奏楽部の生徒は、引退前は0時間~1時間という回答が多いです。
ダンス部で3時間という回答もありました。
文化系は総じて3時間~5時間あたりが多く、しかも、引退前も引退後も時間数はほぼ同じ。
逆に体育系は引退前30分、引退後は5時間!と引退後の集中度合いが急激に高まっていることがわかります。
● 冬休み 1日平均9.7時間
夏と冬とではそう差がありません。
冬の方が直前期だからものすごいことになっているかといえば、そうでもないのです。
上位大学を受けた生徒が学習時間が長いかと言えば、そういうこともありません。
早稲田に合格した生徒を見ても、1日7時間の生徒がいれば、1日17時間と答えた生徒もいます。
GMARCHでも1日15時間という回答もあります。
つまり個人ごとの状況によって、学習時間は変わってくる、ということでしょう。
総じて平均値が示すように、GMARCH以上の合格者を見ると、総じて10時間以上の回答が多かったです。
3. 受験を終えての感想など
最後に、生徒それぞれがどんな風にがんばったのか、どんな工夫をしたのか、など気になるコメントをいくつか紹介しましょう。
【早稲田大学合格 男子】
● 学習で心がけたことは?
「夏は、すべての科目の基礎を固めることが大事。最初から応用問題を解こうとしないこと」
「問題集を解くときには、何も考えずに解くのではなく、背景にあるものまで考えて解くようにするとよい」
【筑波大学合格 女子】
● 勉強で工夫したことは?
「同じことを続けると集中力が切れるので、1時間ごとに科目を変えてやりました。得意な科目を解く時は、私にとっては休憩時間でした。」
【お茶の水女子大学合格 女子】
● 受験に成功するヒケツは?
「受験は『情報戦』とも言われるように、いかに正確な情報を手に入れるかが大事です。大学案内、入試要項といった基本的なものおろそかにせず、隅々までしっかり読むとよいです。小さな説明部分に、自分に有利な情報が載っていることがあります。」
【東京大学合格 男子】
● 勉強で注意したことは何ですか?
「物理の問題集では『難問題の系統とその解き方』というものを特に使っていたのですが、前のページから順番に解いていくのではなく、各分野を並行して進めていったのがよかったです。」
【早稲田大学合格 男子】
● 学習計画のポイントは?
「夏をどうするか、ですね。文系なら、夏はとにかく英語。たくさん英文を読み、単語力を増やすことが第一条件です。」
【早稲田大学合格 女子】
● 学習計画のポイントは?
「私の場合は、夏、英語だけではく、日本史に全力を注ぎました。通史を一通り、夏で覚えてしまいました。後がとても楽になりました。」
【慶應義塾大学合格 女子】
● おすすめの勉強方法は?
「問題集の使い方ですが、英語の長文問題を解くとき、私は時間を計って解きました。答え合わせをして終わりにするのではなく、そこで出てきた知らない単語をすべて覚えるようにしました。」
【横浜国立大学合格 女子】
● 受験勉強を振り返ってどうですか?
「受けていたのがサテライン講座なのですが、受けたい講座だけを受けられるのが、受験対策的にも、経済的にも助かりました。」
アンケート協力してくれた受験生たちに感謝しつつ、これからの受験生の成功を祈りたいと思います。