[中学受験]独学と塾通い、どっちを選べばいいの?

個別指導を受ける小学生

独学or塾、中学受験で受かるのはどっち?
そんな疑問にお答えします。

1. 塾を利用するメリット

① 勉強面を専門家に任せられる

小学生の勉強内容とはいえ中学受験の勉強は多岐に渡り、かつ専門性も必要です。

たとえば、中学受験の算数では特殊な解き方を必要とする問題がたくさん出てきます。
学校の教科書ではあまり習わない

つるかめ算
ニュートン算
方陣算
帰一算
流水算

などを教える専門性が必要です。

また、大人自身が学習内容を理解することと、子どもがわかるよう教えることとは大きな隔たりがあります。
教えることは一朝一夕ではうまくいかないので、専門家のいる塾がある、とも言えます。

② 塾の先生だからうまくいく、子どもとの関係

学校は、学年が上がるごとに担任やクラスなどが変わって、学習環境が良い意味でも悪い意味でも影響を受けます。

一方、塾では同じ環境、同じ先生が低学年から高学年まで担当することも珍しくありません。
長い間に渡って同じ先生が生徒を見る場合、学習進度に合った勉強方法や、長期休みの過ごし方などを子どもと保護者に日々寄り添いアドバイスしたり、その子の特性を良く把握することができ、柔軟な対応も可能です。

中学受験はたとえると、短距離走ではなく、長距離走です。
子どもの習熟度合いは一律ではないので、その時々でその子に合った適切な指導が必要になります。
このため、長い目でお子さんを支えてくれる「伴走者」の存在が何より重要になってきます。
名伴走者となり、監督となってくれる先生が見つけられれば、頼もしいことこの上ありません。

よく言われることですが、親子だと反抗期を迎えると、子どもが言うことをなかなか素直に聞かなくなってしまって、良かれと思って親が言ったこと、してあげたことが裏目に出ることも多いものです。
また、親子だとどうしても馴れ合いになってしまって、なかなか厳しくなれなかったりする場面もあることでしょう。
親ではないが、近しい距離を持った大人である塾の先生に、子どもが素直に心を開いて話を聞き入れることはめずらしくありません。

そういう先生に出会って、子ども、親、塾の先生がスクラムを組んで取り組めば中学受験は怖いものではありません。

③ 豊富な受験情報と受験経験がある

例えば「この私立中学校の国語の入試問題は、例年必ず記述問題が最後にあって、本文に出ている抽象的な単語をつなげて文章をまとめれば、必ず書けるようになる」という傾向分析をして対策するというノウハウが塾にはあります。

また、学校についての情報をたくさん持っていて、個々の生徒に合った学校を知っています。

「この学校の先生には理科の実験の時間をたくさん取ってくわしく説明してくれる人がいるよ。
自分が去年教えて合格した子が1年A組に通っている。
個性を大切にする校風だから学園祭ではユニークな行事がある。
フィールドワークを行う授業や大学の志望校別の補講を行っているから、こんな大学や学部に入るには向いている。
実際、その大学に進学している生徒が毎年30人くらいいて、卒業生は教育関係に従事している人が多いんだよ」

と、だいぶ長いたとえを書きましたが、長年の経験で身につけたこういった知識でアドバイスしてくれます。

④ 同じ中学受験をする仲間がいる

一人で地道に何かを続けることには困難さがともないます。

今日はもう終わりにしてゲームをしよう。
明日やればいい、ついなまけて、それがそのまま続いてしまうことはよくあることです。

中学受験というのは長距離走だと言いましたが、集団の中でみんなも頑張っているから自分も頑張ろうという受験への意識を高めていくことができるのです。
学校生活は勉強以外の側面もありますが、塾は純粋に勉強することにしぼって打ちこむ世界だからこそ、自分を見つめる時間にもなり、精神的な成長もあるのです。

2.独学で学ぶメリット

独学の最大のメリットは、通塾するのに必要な費用をカットできることです。
中学受験はしたいが、お金をかけたくないという考えであれば、市販の参考書の中には優れたものもたくさんあるので、それを活用して勉強をすることはできます。

また、個人のペースで勉強できることが独学、家庭学習としてのメリットです。
塾は年間で行うカリキュラムが決まっていて、テキストを毎回次々にこなしていきます。
授業進度についていくことが難しかったり、授業に臨む態度が十分でないと、せっかく通っていることが身にならないでしょう。

中学受験の勉強内容について知識を持っていて、指導に十分な時間が取れる保護者と子ども本人の自学習能力が高いという要件が揃えば、勉強を進めていくことは不可能ではありません。
子どもの伴走者の一番の適役は両親に他なりません。両親が勉強を教える場合でも、まず何より、わが子のことを一番熟知しているということが大きな優位性になります。
馴れ合いにならず、メリハリをつけて行うことが、この場合のカギになるでしょう。

3.塾の選び方・ポイント

塾選びや入会時にチェックするポイントは次のような点です。

  1. 年間カリキュラムや学習計画がしっかりと明示されているか。
  2. 子どもの発達に根ざした無理のない年間計画が組まれているか。
  3. 塾の営利優先で、必要以上に授業が組まれていないか。
  4. 塾を欠席した際のフォロー体制はどのようになっているか。
  5. 塾長の人間性や教育観はどのようなものか。
  6. 保護者面談や保護者会などが充実しているか。

合格実績を見る場合は、合格者総数ではなく、在籍している生徒の合格率に着目しましょう。

難関校100人合格!(でも6年生は1000人在籍していた)という塾と、難関校20人合格(20人?少ないな、6年生在籍は50人か)という塾とでは、20人合格の塾の方が優秀と言えるわけです。合格者割合で見れば、前者は10%、後者は40%ですから。

また、子ども本人との相性も考えましょう。
がんがん教えて塾内テストの成績順に座席が決まるようなところでチカラを発揮する子もいれば、一人ひとりを丁寧に見てくれる塾の方が確実に伸びていくという子もいるでしょう。

フォロー体制の充実度や、期間限定で個別学習なども併用できるかどうか、といったことも見ておくとよいです。
集団授業、個別指導、それぞれ両者を備えている塾だと安心ですね。

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