2025を使った入試予想問題
こんにちは。中学受験コース算数科です。
来年は西暦「2025」年。
今年も年の瀬の話題として「西暦」問題をお届けします。
1. 西暦2025年
まずは「2」「0」「2」「5」という数字に着目して・・・
問題1.2025は「0」と「2」と「2」と「5」を使って表すことができる数字です。
- この4つの数字をすべて使って、四則計算の答えが10になる式を1つ作りなさい。
- 「2025」のように「0」を1個、「2」を2個、「5」を1個使ってできる4けたの整数は何個ありますか。
2. 算数では定石の「素因数分解する」ということ
素因数分解とは「正の整数を素数の積の形で表す」ことを言います。
2025を素因数分解するとどうなるでしょうか。
素因数分解をするときに、次のようなステップで検討を進めていきます。
STEP1 素数を順に書き出してみる
STEP2 2から順に2025を割ってみる
STEP3 順に割り算していき、割り切れた場合の商をさらに素因数分解していく。
そして、最後に商が素数になった時点で終了です。
2025÷3=675
675÷3=225
225÷3=75
75÷3=25
25÷5=5
※5は素数なので、これで終わり。
⇒2025を素因数分解すると、3×3×3×3×5×5
問題2.
-
□に入る数字は?(□には同じ数が入ります)
□×□=2025 - 2025の約数は何個ありますか。
~解き方のヒント~
- 2025は,同じ数を2回かけた数(算数では平方数,四角数と言います)であることは,2025年度受験生は常識にしておきたいですね。
-
すべて書き出してみます。2025の約数(割り切ることができる整数)は、かけ算の答えが2025となる式を書いていきます。
1×2025、3×675、5×405,9×225,15×135,25×81,27×75,45×45
⇒2025の約数は1, 3, 5, 9, 15, 25, 27, 45, 75, 81, 135, 225, 405, 675, 2025の15個ある
個数だけならば,次のように計算で求めることも可能です。素因数分解
34×52
の指数に注目し、
(4+1)×(2+1)=15個
と求めることもできます。
「約数の個数が15個となる最小の整数を求めなさい」などの出題も予想できますが,「144」が答えとなり,難易度が少々高くなります。
3. 分数分解
2025を「20」と「25」と分解してみることで、次のような典型問題も考えられます。
「分数分解」とは、
1 1×2 = 1 1 – 1 2
1 2×3 = 1 2 – 1 3
など、分解して立式することで計算の工夫につながる話題です。
例えば、次のような計算をするとき、上の性質を活用することですぐに答えが求まります。
1 1×2 + 1 2×3 + 1 3×4 +…+ 1 20×21
= ( 1 1 – 1 2 ) + ( 1 2 – 1 3 ) + ( 1 3 – 1 4 ) +…+ ( 1 20 – 1 21 )
= 1 1 – 1 21
= 20 21
問題3.次の計算をしましょう。
1 5×10 + 1 10×15 + 1 15×20 + 1 20×25 =
4. 定番の問題
算数の単元名の中で「周期算」というものがあります。あるきまりで数字や記号がならべられていて、そのN番目が何であるのかを調べたり、N番目までの数字を和を求めるといった問題です。
下記の問題は、数字が「2025」になることで特別な技術が必要になるわけではありませんが、小問系の問題の中で出題が予想されます。
問題4.2×2×2のように2を3回かけた数の一の位は8です。2を2025回かけた数の一の位はいくつになりますか。
問題5. 5 7 を小数で表したとき、小数第2025位の数はいくつですか。
5. ~2025特別問題~
問題2で触れました通り,2025が「平方数」であることや、素因数分解が「3×3×3×3×5×5」となる性質を活用する問題として、九九表が題材になることが予想されます。
問題6.九九表があります。
- この表の中で,次の図の太枠のように正方形の9マスを選びます。この9個の数字の平均はいくつになりますか。
-
(1)を利用して,九九表全体の81個の数字の平均はいくつになりますか。また,81個の数字の合計はいくつになりますか。
6. 最後に…
算数では、西暦に関連する問題が出題されることがあります。今回は、その一部をご紹介しました。
受験生は「2025=45×45」,「九九表にある81個の数字の和が2025」などは,知っておいた方がよさそうです。
中学受験コースでは本年度も「西暦に関連する予想問題」を冬期講習中に学習します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
みなさま、良いお年をお迎えください。そして2025年もどうぞよろしくお願いします。