産まれて覚える “ひとりの味”
出題作品
出題校
筑波大学附属駒場中学校、高輪中学校、帝京大学中学校
出題ページ
P34 フランスでは「躾(しつ)ける」といわず「教える」といいます。
筑波大学附属駒場中学校 出題
あらすじ
2020年度の教育改革により重視される“自分で考える”力、それを18歳までに“哲学する”習慣を身につけることの大切さを述べた論説文です。
ポイント
第1章の「『ひとり』を大切に」からの出題です。
フランスの育児法では、産まれたばかりの赤ちゃんに対しても、”ひとりで考える”ことを身につけさせるという論説です。
泣いている赤ちゃんをすぐに抱き上げてあやすのではなく、泣き止むまで “待つ”ことで、赤ちゃん自身が待つことを学ぶ、それこそが“学習”であると論じています。
出題は、表題の“教える”とはどういうことかを問うものでした。
日本の“躾ける”は手取り足取り教え込むような意味合いだが、“教える”は自分から考えさせて行動できるように導くこと、というようにまとめます。
大人として自立するために大切な“ひとりで考える”こと、小学生の今からたくさん“考える機会”を持ちたいものです。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦