中学入試 国語 出題作品紹介 ぼくのとなりにきみ 小嶋陽太郎

“母”は何でもお見通し

出題作品

ぼくのとなりにきみ
書名:ぼくのとなりにきみ
著者:小嶋 陽太郎
刊行日:2017/2/9

出題校

山脇学園中学校、慶應義塾湘南藤沢中等部、広尾学園中学校

出題ページ

P162 お父さんだって、お母さんと同じこと、正太郎に対して思ってるんだよ。
山脇学園中学校、慶應義塾湘南藤沢中等部 出題

あらすじ

中学一年生の男女3人が、町にある古墳(こふん)で見つけた謎の暗号をもとに繰り広げていく、小さな冒険を描いた物語です。

ポイント

「真琴(まこと)のクロール」からの出題です。

中学一年生の佐久田正太郎(さくたしょうたろう)は、小学一年生の時に水泳を始めたのですが、上達せず1年でやめてしまいました。
代わりに水泳を始めた妹の真琴は、何枚もメダルを取るまで上達していきました。

正太郎はそのことに嫉妬(しっと)し、小5のときに真琴の部屋からメダルを盗み、黒く塗りつぶしてしまったのです。

表題は、そんな思いを抱いている正太郎を、外へ連れ出した母親が言った言葉です。
この言葉から母親の思いとはどのようなものかを答えさせる問題でした。

正太郎がここ数年、悔しい想いを抱えていたこと、それが原因で父親ともうまく接することができなくなってしまったことなどの苦悩を受け止め、正太郎は正太郎のままでよい、そしてお父さんともまた以前のように接してほしい、という母の思いを答えます。

“母”はなんでもお見通し、みなさんも“お母さん孝行”しましょう。

執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦
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