科学・非科学 どっちも“敵”?
出題作品
出題校
浅野中学校、神奈川大学附属中学校
出題ページ
P158 ぼくたちは傲慢(ごうまん)な専門主義だけでなく このような不遜(ふそん)な反知性主義とも闘(たたか)っていかなければならない。
神奈川大学附属中学校 出題
あらすじ
これまで日本の発展を支え続けた“科学”を、専門家や一般の大衆とは別の視点からとらえた論説文です。
ポイント
「科学知と生活知」の章からの出題です。
世の中のあらゆる事柄が、科学によって解明されるようになっても、未解決の領域がなくなることはありません。
それどころか、科学とは正反対の自分の情報のみを信じようとする“疑似科学信奉(ぎじかがくしんぽう)”が増えてしまいがちである、と述べています。
問題は表題を引用し、“傲慢”(おごり高ぶること)な専門主義とはどのような考え方か、また、“反知性主義”とも闘うとはどういうことか、を記述させるものでした。
独断的になりがちな専門家には、科学だけでなく人間の“感情”も考えて判断してもらうこと。
そして、疑似科学の信奉者には、“科学的”な知識の重要性を説いていくことである、とまとめます。
“科学”というテーマも中学入試で良く扱われますが、問われている内容をしっかり読めば筆者のメッセージはとらえやすいです。
難しそうなテーマでも臆(おく)することなく、飛び込んでいきましょう。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦