中学入試 国語 出題作品紹介 「さみしさ」の力 榎本博明

“さみしさ”こそ “自立”への第一歩

出題作品


書名:「さみしさ」の力 –孤独と自立の心理学- (ちくまプリマー新書)
著者:榎本 博明
刊行日:2020/5/8

出題校

鎌倉女学院中学校、湘南白百合学園中学校、市川中学校

出題ページ

P157 自立への歩み
湘南白百合学園中学校 出題

あらすじ

子どもから大人へと成長する過程で感じる“さみしさ”と向き合うことで、自立へと歩み出す大切さを述べた説明文です。

ポイント

さみしさと向き合うことに抵抗がある人たちに向けて、一人でいることがどのような意味をもつのか、そしてそれがその後の人生にどのような影響をおよぼすのかを述べています。

出題は、“自立への歩み”に必要なものは何であるかを記述させる、難易度の高い問題でした。

他者を理解する態度をもち、親密に付き合える相手をもつことで、一人の時間を安心して過ごせるようになる、という内容をまとめます。

“さみしさ”という今後学校生活を送る上でマイナスになりそうなテーマをあえて考え、そこから相手を思いやることの大切さを理解するという深い心理学が、女子校を中心に支持され出題されたのだと思います。

執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦
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