“ヤバイ”は本当に“ヤバイ”・・・
出題作品
出題校
光塩女子学院中等科、普連土学園中学校、青山学院中等部、東京都市大学等々力中学校、森村学園中等部、専修大学松戸中学校、青稜中学校
出題ページ
P147 若者たちの「ヤバイ」
東京都市大学等々力中学校、専修大学松戸中学校、普連土学園中学校 出題
あらすじ
学校で学ぶ知識以外にも、実社会において必要な“知の体力”を自分の力で養っていくことの大切さを説いた説明文です。
ポイント
もはや若者言葉として定着した感のある“ヤバイ”について、筆者の意見が述べられています。
「まずい」「おもしろい」「かっこいい」など、それぞれ異なる感覚を“ヤバイ”というたった一語で表してしまうところに、違和感と危うさを筆者は覚えています。
その“危うさ”が何であるかを答えさせる問題が出題されました。
日本語は本来、例えば「おいしい」は、「まろやか」「コクがある」など表現に幅をもたせてきたものであり、それにより豊かな文化を築いてきました。
“ヤバイ”という便利で効率がよい言葉を使うことで、その文化的な豊かさを失ってしまうのではないかということを考えます。
受験勉強中はもちろん、今後の人生でも学校で学んでいく機会のある人たちも、それ以外にも学んでおくべき“知”があることを、本書を読んで理解しておきたいものです。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦