中学入試 国語 出題作品紹介 水を縫う 寺地はるな

気づいてなかった ”本当の自分”

出題作品


書名:水を縫う
著者:寺地 はるな
刊行日:2020/5/26

出題校

海城中学校、大妻中学校、三輪田学園中学校、東邦大学付属東邦中学校、市川中学校、中央大学附属横浜中学校

出題ページ

P41 「え、めっちゃうまいやん。 松岡くんすごいな」そのメッセージを、何度も繰り返し読んだ。
海城中学校、大妻中学校、中央大学附属横浜中学校 出題

あらすじ

刺繍(ししゅう)が好きな高校一年生の松岡清澄(きよすみ)とその家族一人ひとりの物語です。

ポイント

男子”なのに”刺繍が好きだということに負い目を感じ続けてきた清澄は、無理をして好きでもないことに興味があるふりをしてきました。
ふとしたことから刺繍のことがクラスメイトに知られたものの、清澄が想像もしていなかった反応に驚いたという場面です。

”男らしさ”というイメージにとらわれ、今まで自分の好きなことに向き合わずにいた清澄ですが、友だちの素直な反応によって、自分の好きなことを好きでいてよいという“本当の自分”に気づかされたのです。

表題は数多くの学校から出題されており、いずれも清澄の“気づき”を記述させる問題です。

2021年の中学入試において最も多くの学校から出題された物語のひとつだった本作は、”らしさ”など自分で決めつけず、自分の好きなことに向き合うことの大切さを描いています。

執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦
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