人それぞれのてっぺん
出題作品
出題校
横浜共立学園中学校、筑波大学附属中学校、桜美林中学校、日本大学中学校、穎明館中学校、専修大学松戸中学校、聖セシリア女子中学校、湘南学園中学
出題ページ
P196 俺のてっぺんか……
横浜共立学園中学校 出題
あらすじ
少年サッカーチームに所属する加賀谷周斗は銭湯「楽々湯」を偶然見つけます。
楽々湯に通う中で、さまざまな人たちと出会い、自分を見つめ直すという物語です。
ポイント
今回の出題は周斗が、サッカーチームのキャプテンの座を追われた因縁の相手、清野大地と一緒に楽々湯につかり、本音を語り合う場面です。
関係を修復し、周斗自身も自分を見つめ直すことになるのです。
表題の「俺のてっぺんか……」は周斗が大地や楽々湯で出会った左官職人の比呂や銭湯の主人たちの仕事やサッカーに対する前向きな姿勢に触れて、周斗自身も「自己ベスト=てっぺん」を目指してみようという気持ちを表現したものです。
横浜共立学園では、この心情をそこまでに至る過程も踏まえて記述させる出題をしています。
スポーツにおける競争、挫折、嫉妬、そして人間としての成長。
誰もが経験するであろう大切な出来事がつまった本作。
毎年のように中学入試に出題されています。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦