文化のちがいで見失うわたし
出題作品
出題校
栄光学園中学校、海城中学校、大妻多摩中学校、早稲田実業学校中等部、浦和実業学園中学校
出題ページ
P63「わたし…マレーシアに帰りたい」
海城中学校、早稲田実業学校中等部 出題
あらすじ
父親の仕事でマレーシアから日本の公立中学校に編入した中学2年生の沙弥が、短歌好きの佐藤莉々子先輩と出会い、短歌を通してお互いに心を通わせていくという物語です。
※リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュとはマレーシア語で五・七・五・七・七のことです。
ポイント
学校で変わり者扱いされている佐藤先輩とのつきあいを友だちに知られてたくない紗弥がとった行動が先輩を傷つけてしまいます。
この難しい場面は中学入試でもよく扱われ、人とちがうことも容認されにくい日本文化との間にはさまれ、わたし自身を見失ってしまう少女の心理をしっかり読み取ることが正否のポイントとなります。
2019年の首都圏中学入試において最も多くの学校で出題され、2020年の入試も多くの学校で出題でも出題されました。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦