11月のHP校舎ブログを担当する中村です。
今年2024年は選挙イヤーであります。
主な選挙を挙げますと、、、
1月 台湾総統選挙
2月 インドネシア大統領選挙
3月 ロシア大統領選挙
4月 韓国総選挙
6月 欧州議会選挙、インド総選挙、メキシコ大統領選挙
7月 英国総選挙、フランス議会選挙、イラン大統領選挙
選挙の報道を見るたびに、勉強になったことと存じます。
イギリス労働党の新総理、スターマー(Starmer)氏の演説にこのような言葉がありました。
Country first, party second.
「party」とは「党」のことです。
英国労働党は「Labour Party」
米国共和党は「Republican Party」です。
「共和」と言えば、
「世界は滔々と流れちょります。いずれ日本国は共和国になりますろ。」
と坂本龍馬が言ったとか。
世界は今、激動の最中にあります。
ウクライナ戦争(War in Ukraine)
イスラエル・ガザ戦争(Israel-Gaza war)
戦争、紛争はこれだけではありません。
さらに「共和国」と言えば、プラトン(Plato)の『国家(Politeia, Republic)』が想起されます。
もし、世界の国家がプラトンの言う「哲人」による統治であったら、現在起こっている混乱はどうなっていたのでしょうか。
ローマの五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス(Marcus Aurelius)は著書『自省録(Ta eis heauton, Meditations)』でこのように述べています。
Human life,
Duration: momentary.
Nature: changeable.
Perception: dim.
Condition of Body: decaying.
Soul: spinning around.
Fortune: unpredictable.
Lasting Fame: uncertain.
Sum Up: The body and its parts are a river, the soul a dream and mist, life is warfare and a journey far from home, lasting reputation is oblivion.
(人間の生命にあって、その年月は点であり、その地は流動するもの、感覚は混濁し、全肉体の組織は朽ちやすく、魂は激動の渦巻きであり、運命は窺いがたく、名声は不確実である。これを要するに、肉体のことは全て流れる河であり、魂のことは夢であり妄想である。人生は戦いにして、過客の一時の滞在であり、後世の評判とは忘却である。鈴木照雄訳)
Look inward. Don’t let the true nature or value of anything elude you.
(ことの内面まで見よ。いかなるものであれその固有の性質と価値とが、お前の眼を逃れることのないようにせよ。同氏訳)
選挙は民主制(democracy)の根幹であります。
種々の問題がいまだにあります。
Those who vote decide nothing.
Those who count the vote decide everything.
という言葉も残されています。
ギリシアで民主制が始まったことは有名です。
奴隷制の上に成り立つものであったことも周知のことです。
プラトン(Plato)は、民主制(democracy)の問題を解決するための智慧を、『国家(Politeia, Republic)』で提示しています。
人類はこの3,000年間、民主制と独裁制を代わる代わる採用してきたとも言えます。
その度に、民主制は改良を加えてきました。
選挙は我々に多くのことを考えさせてくれます。
さて、
11/5はどうなるのでしょうか。
共和か、民主か。
地滑り的勝利(a landslide victory)になるのか。
(筆者は11/4にこの文章を書いています)
本日もお読み頂き、
ありがとうございました。