夏期講習直前にコロナの第7波の流行に襲われ、夏期講習どうなるの?!と心配をしましたが、保護者の皆さまのご協力の下、どうにかこうにか無事に夏を乗り切ることができました。
6年生の受験生は、恒例の12時間学習。
朝8:30~授業スタートから始まり、宿題を終えてからの帰宅。
明るく、元気に夏期講習を終えてくれました。
受験生としてのたくましさも見えてきました。
そして、少しずつ秋の訪れを感じる頃になりました。
「読書の秋」到来です!
だから読書をしましょう!とは、読書好きなお子さまには不要ですが、読書になかなか親しめないお子さまには、この機に読書の楽しさを知ってほしいです。
読書の大切さ
読書をすることで、さまざまな疑似体験や知識を得ることができます。
疑似体験から得る感情、さまざまな情報、世の中の現状など、活字から得られるものは大きいです。
長く国語の授業を担当していますが、中学生や高校生を教えていた頃は、「読書、読書」とは言っていませんでした。
子どもたちの経験値が年齢とともに上がっていたからです。
中学受験はそうはいきません。
受験を12歳で迎えますから、経験値も情報量も乏しいです。それを少しでも読書で埋めていきます。
だから、量も質も重要です。
大問1題4,000字程度の文章は普通です。長ければ8,000字程度も…
限られた試験時間で、文章を読み、問題を解くために、文章を読み取る力が必要なのはもちろん、問題を解く時間を少しでも多く確保するために、文章を読むスピードも必要です。
しかも、出題される文章は、大人の本からの出題が多い…
本を選ぶ
日頃から活字に慣れることも大切ですが、本の選び方も重要です。
高学年で、大人の本が読めるところまで辿りつけるよう、低学年は、活字に慣れ、毎日少しずつでも本を読む習慣をつけるといいでしょう。
シリーズものも読書のきっかけにはなりますが、それだけ読んでいると幅が狭まってしまいます。
実際に書店に足を運んで、装丁の美しいもの・楽しそうなもの・好みの活字の大きさなどで、まずは本を選んでみるのも1つです。
大人の本を選ぶのは難しいので、高学年には、受験に出そうな内容の小説を紹介しています。
SDGsに関わる内容とか、現代の社会問題を織り込んでいる内容(ジェンダーのこと)とか、本屋大賞の受賞者の小説とか。
小学生が?と思うくらい、大人の本の需要度が高いです。
受験に出題さえる文章は、新刊からの出題も多く、書店に行っては出そうな内容の本を物色しています。
1つの例です。
石黒 一雄さん。
あえて漢字で紹介しますが、ノーベル文学賞を受賞した方です。
この方が執筆した「クララとお日さま」という小説が2021年3月に世界同時発売されました。
ある模試の2021年9月の問題にこの書籍から出題されました。
文章の根底にある文化が違うので、翻訳の文章の読み取りって難しいんです。ほんとに…
こんなふうに、入試問題を作成する各中学校の国語科の先生方、模試の作成者の方、新刊に興味津々です。
社会情勢を一番反映しやすいのは、新刊ですから。
今回も本の紹介で終わりたいと思います。
今回の本
お子さま一人ひとりの読書経験や、語彙力によって選ぶ本は変わります。
気になった本を検索していただき、興味の持てた本があれば、ぜひ読んでいただきたいと思います。
お子さまだけでなく、保護者の方もぜひ一緒に読んでみてください。
ちなみに、瀬尾まいこさんの「掬えば手には」2022年7月の発行で、来年度入試の問題にするギリギリラインです。
【お知らせ】「小学生を育てる学習セミナー」開催!
第1回「小学生を育てる学習セミナー」を開催いたします。
内容
求められる学びの力と、お子さまとの接し方
対象
小学1~4年生
場所
国大Qゼミ 横浜校
日時
2022年10月10日(月・体育の日)
A. 11:00~12:00
B. 12:45~13:45
実施
対面(定員あり:各回15名)
参加方法
メールにてお申し込みください。(webcy@riq.co.jp)
※お子さまのお名前、参加希望日時の記号をご返信ください。