「最も」の注意点

こんにちは。川崎校の大石です。

突然ですが、最も硬い物質と聞いて何を思い浮かべますか。
最も硬い物質として有名なのはダイヤモンドだと思います。
ただし、その硬さについては様々な条件があり、大きな力が急に加わる場合などは十分な硬さではないといえます。

しかし、本当に最も硬い物質はダイヤモンドでしょうか。
インターネットで最も硬い物質を調べるとダイヤモンドではないようです。
どのような基準で最も硬いかについては知名度や条件によります。

ここで、「最も」という表現について疑問を持ち始めます。
少し前まではダイヤモンドは最も硬いとされていましたが、新しく生み出されたり、発見されたりすると、それまでの認識とは異なってしまいます。
ダイヤモンドの硬さの比較は当然のことながら、未発見のものを含めると地球上の物質であれば可能かもしれませんが、宇宙中を探さなければならないため、不可能に近いことでしょう。

ところで、「最も」という表現を気にしてしまい行動に自信を失っていないでしょうか。
今では、インターネットの普及やAIによって「最も」という基準が上がりすぎてしまっていると思います。
例えば、身近なことで考えると「最も」成績が良いだとか、「最も」話がうまいだとか、数えきれないほどあると思います。
ただし、基準を上げすぎて自信を失ってしまっては意味がありません。
何でもできてしまう人はいますが未発見のものがあるかもしれません。
目標は高くすることは良いことですが、順を追って結果を得る必要があります。
結果よりも過程を意識して比較するべきです。

硬い物質としてダイヤモンドが有名という話を冒頭でしましたが、本当に最も硬いということではなく知名度や入手のしやすさの観点では「最も」という表現が適するのでしょう。
ダイヤモンドは相対的に硬いということになりますが、人としての精神的な硬さ、強さはダイヤモンドの硬さのように決まったものではなく、変わり得るものです。
現在は情報があふれているがあまり、「最も」という基準を高めすぎてしまい、精神的な強さを弱めないように注意しましょう。
「最も」という表現は注意が必要で、自らの基準の「最も」は段階を追うごとに高くすることをおすすめします。

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