2021年度中学入試まで、12月25日で38日前となりました。
進学希望校と模擬試験結果との板ばさみになってしまう生徒や、模擬試験の結果に、より自信を深める生徒や、一段と奮い立つ生徒など、例年と同じような入試直前の光景を今年度も見かけます。
それでは、残された時間を有効に遣うにはどんな方法があるのでしょうか。
残された日々を効率的に過ごすことで、より大きな成果=ひとつ上の合格をもたらすことができるのです。
過去問題の研究を徹底する
入試過去問題は受験生に対しての、中学校からのメッセージです。「こんな生徒に入学してほしい。」との合図なのです。
出題された問題を解きあげてくれる学力のある生徒、その準備を十分にしてくれた生徒の入学を待ち望んでいます。
ですから、その期待に応えるべく準備を行わなければなりません。
入試過去問題を丁寧に解くことで、出題の傾向や問題の難易度を知り、その問題を解くためにはどのような対策を取るか、勉強の指針を得ることができます。ただ漠然と問題を解くだけではあまり意味を持ちません。
入試過去問題を解く意味を意識したうえで取り組むことが大切です。出題傾向が分かれば、自分に今何が足りないのか、試験時間の配分をどのようにするのかなど、たくさんの工夫も生まれてきます。
残された時間をしっかりと遣い対策を立ててください。きっと合格はあなたのところへやってきます。
苦手科目・苦手分野から勉強する
直前のこの時期になると、各自の得意・不得意がはっきりとしてきます。
勉強の優先順位をもう一度確認して、勉強時間を設定しましょう。勉強は得意科目の優先順位が高く、苦手科目ほどその順位が低くなります。この時期は不得意分野を少しでも減らすことが大切になりますから、不得意科目や不得意分野から勉強を始めましょう。とにかく苦手意識をなくすことです。そのためには触れる時間を増やすことです。
例えば、社会の知識が不足しているならば、一日の勉強の最初を社会にします。まず、暗記のための時間を確保するのです。
ただし不得意な意識があると長時間の集中はできないものです。ですから勉強を始めたら短時間で終わらせてしまいます。20分とか30分という時間で構いません。飽きる前に止めてしまうのです。そのかわり、毎日とか1日おきに勉強するなどの工夫をしてみたらどうでしょう。
得意科目から始めるといくらでも勉強できるので、気付いた時には不得意科目の勉強時間が無くなってしまい、結局やれなかったということがよくあります。
時間の使い方を工夫をすることで効率よく勉強できます。
残された時間を大切にして、合格の二文字を勝ち取ってください。健闘を祈ります。