総合型選抜と聞いて、なんだか難しそう、特別な人しか合格できない、というイメージを持っている人はいませんか?
確かに、総合型選抜は一般入試とは異なる選考方法ですが、自分の個性や強みを活かせる魅力的な入試方式です。
総合型選抜は、「主体性・協調性・探究心」などの資質や能力、高校時代の経験や実績などを総合的に評価して行う入試方式です。従来のAO入試と名称が変わりましたが、内容はほぼ同じです。
どんな人が向いている?
総合型選抜を受けるうえで一番大切なことは、
「具体的な学びたいことが明確である」
ここにつきます!
総合型選抜では、単に大学に入学したいという理由だけでなく、なぜその大学で何を学びたいのかを明確に説明する必要があります。そのため、具体的な学びたいことが明確な生徒にとって、総合型選抜は自分の熱意を伝えやすい選抜方式と言えます。
例えば、以下のような具体的な学びたいことを持っている生徒は、総合型選抜でアピールしやすくなります。
- 将来〇〇の仕事に就きたいので、そのための専門知識を学びたい
- 〇〇という研究テーマに興味があり、大学で深く学びたい
- 〇〇という社会課題に関心があり、解決に向けて学びたい
このような具体的な学びたいことを持っている生徒は、大学で何を学び、どのように成長していきたいのかを明確に示すことができます。
ここが曖昧な場合は、一般受験に専念した方がよいかと思います。志望理由書を書くこともままなりません。
大学生活のビジョンが明確にある。しかしながら、そうは言っても下記のような理由から躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか。
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準備をするにも時間がかかってしまいそう…。
→これは仕方のないことではあります。チャンス(受ける回数)を増やすか、受験科目の勉強に時間を費やすかの2択です。
総合型選抜は、学力試験の点数だけでなく、多様な要素を評価されるため、一般入試の勉強に自信がない生徒にとってもチャンスがあります。 -
自分にはアピールできることなんてあまりないな…。
→志望動機がはっきりしているならば、そこから自己PRできることは必ずあります。そもそも自分に自信をそこまで持っている人はいないでしょう。一歩を踏み出すことが重要です。 -
小論文を書く、プレゼンをするなんでしたことがないな…。
→これもみなさんだいたいが同じ状況です。ようは時間を費やして準備するかどうかです。
結論として、「具体的な学びたいことが明確である」ならば受けるべきです。
迷いどころは、一般入試の勉強との両立が必要であることをどう判断するかにつきます。両方の試験対策を同時並行で進める必要があります。
総合型選抜対策の具体的なスケジュール
各大学の募集要項は、6月ごろには出そろいます。6月中に受けるかどうかを判断して、受けるとなればあとは動き出すのみです。
【具体的な行動】
6月~8月:情報収集・志望校決定
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大学ホームページやオープンキャンパスなどで、各大学の特色や入試制度を詳しく調べる。
→オープンキャンパスに行くことは重要です。それを受検要件としている大学もあります。 - 自分が本当に学びたいこと、将来なりたい姿を明確にする。
9月~10月:書類選考対策
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志望理由書や自己PR書のテーマを決め、具体的な内容を練る。
→この作成にはかなり時間がかかります - 各大学の小論文や面接対策を始める。
当塾では、「具体的な学びたいことが明確である」で生徒には、総合型選抜と一般入試の両方を受けるように推奨しています。そうした受験を考えている方は、ぜひ当塾にご相談ください。