中学入試出題図書を分析してみました

こんにちは、国大Qゼミ川崎校の亀田です。
今月は川崎校で2023年から実施している企画、「MDT48(丸読タイム48)」の出題図書および出題傾向分析について、3回にわたってお話しいたします。
(今回が2回目です)

MDT48とは

コンセプトは2023年3月アップ分に書いたのでそちらをご参照ください。↓

中学入試で出題された図書をどんどん読みましょう!

MDT48 センター図書紹介

今回は、MDT48のセンター図書(過去5年間で最も多くの中学入試で扱われた出典著書)で、今回は説明・論説文を紹介いたします
実際に校舎で掲示しているポップで紹介します。手書きのため、お見苦しいところが多々ありますがご承知置きください。

センター(出題数1位)説明文はこちら

『はずれ者が進化をつくる』


この『はずれ者が進化をつくる』は2021年に10校以上の学校から出題され,それ以降も2022年に複数の学校からの出題を確認しています。著者の稲垣栄洋氏は植物(雑草など)がテーマの著書が多数あり,いずれも中学入試の問題として扱われています。今回のテーマは「オンリーワンの生存戦略」で、生き物が生き残るために取ってきた人間が考えもしないような生存戦略についての論述が複数の中学校で出題されております。

これだけ多くの学校から出題される理由を考えると、

  • 昨今重視されている“個性”“多様性”とはそもそも何なのか、を問う
  • “個性”を重視するからこそ他者との関わりを改めて見つめ直してほしい

と、“個性や多様性を考える”という話のテーマが学校側の出題意図と合致しているものだと考えられます。
昨今、“多様性”や“利他”が叫ばれる中、“個性”というものの本質やそれに対する自分の意見を受験生である小学6年生に考えさせ、自分のことばで表現させるのです。

前回でも述べた“自分らしさ”は特に物語文で多くの出題があるテーマですが、“自分らしさ”を客観的に分析するという点で、今回のような説明文でも出題されます。

みなさんも“個性”を考える上で自分自身がどんな人間であるかをじっくり考えてみたり、または周りの人に「私ってどんな子(人間)?」と聞いて客観的に自分を分析してみたりしてはいかがでしょうか?そして改めて自分と他者との関係を見つめてみてください。

2025年中学入試 出題テーマから見える傾向と私見を書きます。ご期待ください。

また、受験対策ブログにも掲載しております。
そちらもぜひご覧くださいませ!↓
https://www.qzemi.com/category/jukenblog/

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