次への“思い”をつなぐ“アンカー”
出題作品
出題校
淑徳与野中学校、品川女子学院中等部、三輪田学園中学校、獨協中学校、春日部共栄中学校、東京純心女子中学校、昭和学院秀英中学校
出題ページ
P356 アンカーは最終走者なんかじゃない。
東京純心女子中学校 出題
あらすじ
中学の駅伝大会に臨むべく寄せ集められた6人の中学生の様々な姿を描いた物語です。
ポイント
最終章「6区」からの出題です。
中学最後の駅伝大会に出場する陸上部部長の桝井(ますい)は、練習のしすぎが原因で貧血になってしまいます。
桝井自身は当初から決まっていたアンカー(最終走者)を辞する意思を示すものの、顧問(こもん)にくつがえされ、チームのアンカーとして最後のたすきを受けます。
問題は、表題の一文から桝井がアンカーをどのようにとらえているかを問うものでした。
最終走者、つまり“自分で終わり”なのではなく、みんながつないだたすきを“次の場所”へとつなぎ、みんなの“次への思い”をかなえる人間であると答えます。
バラバラの個性を持つ部員が一つの目標に向かってまとまっていくという“王道”のテーマ本作は、近年、数多くの中学で入試問題として出題されました。
今後も中学入試の王道問題として出題されていくと思います。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦