中学受験からの古参チューター兼卒業生の中山です。
皆さんが努力し続けて、本番残り一か月ほど。年も明けて、焦りと不安で押しつぶされそうな時期でもあります。そんな今、共通テストが終わった後から一般試験前までの間、チューターの皆さんはどうやって休憩をしていたのか、聞いてみましょう。
「受験前日までの間、勉強以外で心を落ち着ける方法を教えてください」
私は夜中の勉強が終わった後の休憩方法にこだわっていました。試験が迫っているという不安がだんだんと普段の生活を崩していったので、とにかく不安にならなくていい時間を作りたかったです。
たかが精神面と軽く捉えがちですが、不安で夜眠れなくなってしまったり、食生活が乱れてしまったりしますね。
そうですね。私も夜の勉強時間を少しでも伸ばそうとして夕飯の時間を遅らせる生活をしていたら、貧血で倒れそうになるなどさらに体調を崩しやすくなってしまいました。優れないまま勉強をしようとするとさらに気が散って効率が下がってしまうのでタイムロスになってしまいます。
寝込むことになってしまうと「この直前の重要な時期にタイムロスをしてしまっている」という焦りがさらに自分を蝕んでいくんですよね。では、精神面の休憩は具体的にはどんなことをしていたんでしょうか?
温かい飲み物を二階の自分の部屋に持って行き、ダウンジャケットを着て寒いベランダに出て腰掛け、自分の好きな音楽を聴きながら飲む、という一息つける時間を作っていました。顔と頭は外気で冷えるけれど、温かい飲み物を飲んで体の中から暖かくすることで、心を落ち着かせて休憩することができていました。
身体が温まると心も温まる、とよく言われますよね。ありがとうございます。曲の方はどういった曲を聴いていたんですか?
頑張っている自分に寄り添ってくれる曲ですね。あとは、学校や塾の行き帰りに単語帳を開きながらよく聴いていた曲です。後者は今まで勉強を続けてきた過去の自分を思い出せるので「今の今まで努力してきたじゃん!」と元気と自信をもらえて、モチベーションを保てていましたね。
自分の喜ぶ方法は自分が一番知っていますが、それを見つけることも難しいですよね。モチベーションの保持につなげていくには自分のことをもっと深くまで理解しなければなりませんし…では当日はどうだったんでしょうか?朝に一息つけるようなことがあったんですか?
そうですね、逆に当日は朝から「気を引き締めて挑まなきゃ」という気持ちでいっぱいいっぱいでしたね。
朝起きてからずっと、緊張のせいでいつもの風景が違うように見えました。電車の中で単語帳を開いても不思議と頭に入ってこないし、ずっとそわそわしていたような気がします。
そんな中で、私はいつも登校時にガムを噛んでいたため、当日に駅構内のコンビニでいつもとは違う種類のガムを買って、会場に着くまでずっと噛んでいました。
やっぱりいつもと同じことをすると気が紛れるのですかね。いつも登校時にしていることと同じことを当日の朝にすると、普段通りの気持ちで挑めるのかもしれませんね。
今回はチューターに一般受験前の時期の休憩の方法を教えていただきました。皆さんも自分なりの頭と心を休める休憩方法や、モチベーションの保ち方など見つけてみてはいかがでしょうか。