ぼくにも当てはまる“幸せな時間”
出題作品
出題校
サレジオ学院中学校、 慶應義塾湘南藤沢中等部
出題ページ
P99 ぼく自身にも当てはまる
サレジオ学院中学校 出題
あらすじ
両親の離婚や生活苦など、家庭環境における様々な逆境を乗り越えて前へ進んでいく小学生の物語です。
ポイント
「分けあうドーナツ」からの出題で、小学6年生の主人公、外山優太(とやまゆうた)は、妹美咲(みさき)が急病で突然この世を去り、つらい現実を受け入れられずにいました。
優太は、友人や美咲を気にかけてくれた人たちと接することで、しだいに妹の死を受け入れていきます。
問題は、何が“ぼく自身にも当てはまる”のかを記述させるもので、美咲は短くも幸せな時間を生きたものと信じ、優太自身も美咲と過ごした時間を幸せととらえることができた、ということをまとめます。
現実として受け入れがたい状況をどう受け入れていくか、小学生ながらも考えていくことの大切さを、中学入試で扱っていることも特筆すべきことだと思います。
執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦