2022年、2月15日。神奈川県の高校入試が実施されました。
そして・・・今年は、昨年度までと何かが違う!?
まず、英語。書かなくて良いの!?
英語は、難易度そのものは例年並みか、やや易しいくらいでした。
しかし。
衝撃だったのは、例年出題されていた単語を書く問題が選択式になっていたことです。
他の科目でも、記述問題が減り、選択式の問題が増える傾向にあります。
手書きで文書を書く機会が減り、PCやタブレットで文書を作成する機会が増えた昨今。
正確に単語のスペルを書く力よりも、変換候補の中から正しく単語を選ぶ力、作文する力。
そして、早く正確に大量の活字情報と資料を読み解く力が問われています。
そして、国語。問の形式が違う!?
国語でも、問の形式が変わりました。
問1から文法が消え、問3の論説文の中に四字熟語問題と共に出題。
今まで問2だった古文が問4に。問2は文学的文章になりました。
過去問と出題の順番が違う。そのうえ、漢字の読みさえも記述ではなく選択式に変更。
英語と同様に、PCやタブレットを使って文章を書くことが増えた昨今、問われるのは
「正解を選び出す力」
ただし、選択式になったからといってレベルが下がったわけではありません。
漢字検定準2級程度の、なかなかのレベルの問題も出題されています。侮れません。
そして、資料を読み解く問題やグラフを読む問題は英語でも国語でも出題されます。
昨今、読解力とされるものは大量の活字を読む力の他に、資料やデータ、グラフを読む力も
「読解力」
なのです。
勉強なんて何の役に立つの?と言われることもありますが、問われるのは社会で必要とされる力そのもの。
そして、出題されるのも「SDGs」「オンラインでのイベント開催」「憲法改正」・・・
どの科目でも社会情勢が、そのまま入試問題には反映されるのです。
勉強しなければ、まずい。そんなことばかりではないでしょうか。
(弥生台の記事に続く)