なぜラジウムは発光するの?(グッチャッピーくん)

発光

光を出すものには、たき火やライト、蛍などといろいろありますが、どれもエネルギーが光の形で出されたものです。たき火の場合、木が空気中にあるさん素とむすびつくときに出されたエネルギーが熱や光に変わっています。ですから、たき火にあたると暖かいだけでなく、暗い夜には明かりのかわりにもなるわけですね。ライトでは、電球の中を電流が流れるとき、フィラメントという部分からエネルギーが光となって出されています。また、蛍は、光を出すもとになるもの(ルシフェリンといいます)を持っていて、これがさん素とむすびつくときに出るエネルギーを利用しています。このとき、エネルギーは熱になることはなく、ほとんど光の形になるので、蛍の光は冷光といわれます。(ですから、蛍が光りすぎて、熱のために死んでしまう、ということはないわけですね)

さて、ラジウムというのは、キュリー夫妻が発見した元素です。(Q50.を見てみよう)
ラジウムには、ほうっておくだけで、原子がつぎつぎにこわれてしまうという性質があります。(これを「アルファ崩壊」といいます) このときに、アルファ粒子という小さなつぶが飛び出していますが、これだけでラジウムが光るというわけではありません。 このラジウムに、エネルギーをあたえると光るもの(蛍光物質といいます)をあらかじめまぜておくと、 ラジウムから出たアルファ粒子が蛍光物質にエネルギーをあたえることで光が出されるのです。

昔の目ざまし時計の文字ばんには、ラジウムなどがつかわれていましたが、健康に悪いということが分かり、今では、 昼の間に日光のエネルギーを蓄え、そのエネルギーで夜に光を発するもの(蓄光物質といいます)がつかわれています。ですから、今の目ざまし時計を夜にはっきり光らせるためには、昼の間は明るいところにおいておく必要があるわけです。

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