太陽の引力に引かれてそのまわりをまわる惑星は、 内側から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の9個です。
このうち、水星から土星までの5つの惑星は、太陽と月をのぞくと、夜空でもっとも明るい星です。そのため、歴史に記録される以前から、暦や星占いに利用されていました。ですから、特定の発見者はいない、ということになりますね。
しかし、惑星の科学的な研究が進んだのは、惑星の動き方についてわかってきてからです。 ガリレイが望遠鏡で 金星の満ち欠けを観測したのもそのひとつです。天王星より遠い星は、肉眼では見ることが困難なため、それぞれ発見者がいます。
天王星は1781年にハーシェルによって確認されましたが、予想された位置とずれがありました。そのことから天王星の外側にも未知の惑星があって、その引力が天王星を引っぱっているのではないかと考えられていました。そして、1846年にガレが海王星を発見しましたが、新しく発見された海王星の位置もまた計算からずれているので、その外側にもさらに惑星があるのではないかと想像されました。
そして、根気よくさがした結果、1930年にロトンボーによってようやく新たに冥王星が発見されました。
ところが、この冥王星にはかなり変わった特徴があります。たとえば他の惑星にくらべると、太陽のまわりをまわる軌道がずいぶんとつぶれた形をしています。また、それほど大きくないので、冥王星は海王星のまわりをまわる衛星であったという説が有力です。
※惑星についての新しい考え方が、Q47.で説明されています。