宇宙のどこかに、人間のように知性が発達した生物がいるかどうかについてはまだわかっていません。1996年、NASAの研究者が、火星からきたいん石に原始的な生物のあとがあると発表しました。この発表が正しいとすると、地球の外で見つかった初めての生物になるわけですが、本当かどうかはまだはっきりとしていません。
それでも、地球と同じように水があったり、温度が低すぎたり高すぎたりしないわく星がたくさんあることがわかっているので、どこかのわく星で高度な知性を持った生物が生まれていることはじゅうぶんに考えられます。
実際、アメリカの天文学者が、宇宙全体で知性を持った生物がどのくらい生まれたのか計算する式を発表しました。(ドレイクの方程式といいます)
その計算によると、宇宙にはたくさんの知性を持った生物がいると考えられ、それもきっかけになって、宇宙人をさがす研究が本格的に始まりました。
その中でも特に有名なのはSETI計画です。カリブ海のプエルトリコにある世界最大のアレジボ電波望遠鏡で観測したデータを調べ、人工的な電波が宇宙からとどいていないかどうかをさがしています。観測データの分析には、大変な計算が必要なので、世界中のインターネットでつながったボランティアがその計算を手伝うというしくみができあがっています。
自分のパソコンで分析したデータから『宇宙人のいる証拠』が見つかるかもしれないと考えると、とても夢のある計画ですね。
※ SETI計画についてはホームページで調べましょう。