2006年8月に、国際天文学連合の会議で、 冥王星が惑星からはずれることが決まりました。惑星がいつ発見されたかについてはQ34.で説明していますが、最近では観測装置の発達とともに、遠くの星がつぎからつぎと発見されています。
その会議では、どのような星を惑星にするかについて話し合われ、その結果、3つの条件が決まりました。
1.太陽のまわりを回っていること。
2.重力で丸い形をたもっていること。(Q40.を見てみよう)
3.同じ場所(軌道といいます)を回っている星が他にないこと。
じつは、冥王星が惑星からはずれることになったのは、3つ目の条件に合わないからです。 冥王星の近くには、ほとんど氷からできた同じような大きさの星がたくさん見つかっています。さらに、冥王星にはカロンという二重星(2つの星がおたがいのまわりを回っている状態のこと)もあります。そのため、冥王星は惑星ではないが、それに近いということで矮惑星というグループに分類されることになりました。(矮惑星という言い方は、まだ正式に決まったわけではないので、これから変わるかもしれません)
冥王星を惑星に入れるかどうかについては、社会に大きな影響をあたえることなので、実際に決まるまでにいろいろと意見が分かれました。
最終的に、70年以上親しまれてきた冥王星が惑星の仲間からはずれることになりましたが、今後、海王星のさらに遠くに新しい惑星が発見される可能性はあります。
もし新しい惑星が見つかったとき、どのような名前がつくことになるのか大いに楽しみですね。