空が晴れていて太陽が出ているのに雨がパラパラとふってくるということがありますね。 これを「天気雨」いいますが、雨がふりはじめてから、 実際に地面につくまでの時間がかかるためです。
雨は、空の高さ数千メー トルにある雲からふってきますが、その雨の落ちる速さは1秒間に5メートルぐらいです。(雨のつぶの大きさにもよります) そうすると、雨が落ちはじめてから地面にたどりつくまでに、およそ10~15分ほどかかることになります。 そして、その間に、雲が消えたりどこかに行ってしまったりすると、雨がふっているのに雲が見あたらない、ということになるわけです。
昔の人は、これを不思議なことだと思い、「キツネの嫁入り」といったりしました。 (キツネにだまされたと思えるほど不思議な現象だったのかもしれませんね)
雪の場合は、雨よりもゆっくりと落ちるので(1秒間におよそ1メートル)、ときには1時間以上かかって地面まで落ちてくることがあります。 晴れの日に、そうしてどこからともなくチラチラと舞い落ちてくる雪を「風花」といいます。