こんにちは。
Qゼミの松田です。
小6受験算数の学習単元に「投影図」というものがあります。
この単元を扱うとき、ある生徒からの質問を必ず思い出します。
10年以上も前にクラスにいた子です。
「円柱を正面から見ると長方形に見える」
という内容に触れたとき、ほとんどの子はすぐに理解できました。
ある1人の女子だけ、なぜか分からないと言い出しました。
円柱なので、もちろん丸みがあります。
真正面から見た輪郭が長方形であると想像できなかったようなのです。
実際に円柱形をを正面から見せても「丸いじゃん!」と言い放ち
じゃあスケッチしてみようと言ってもおかしな絵を描き
「やっぱ丸いじゃん!」
「何でだよ!?」
最後はケンカ状態。
ライトを使って影を壁に写したところ、やっと納得してくれました。
感動すらしていたと思います。
そんな質問を筆頭に、全ての疑問に対し、周りから何を言われようとも「理解できるまで、とことん質問する」という姿勢を彼女は貫きました。
しかし、成績は伸び悩んだままでした。
長い長い我慢の日々が続いた小6の秋。
その子の算数の成績が、突然、急カーブで上昇し始めたのです。
納得がいくまで質問をくり返しながら、少しずつ理解を重ねた結果。
断片的な知識が、ついに1つにつながる瞬間を迎えました。
そして、中学受験でも、もちろん良い結果を残し卒業していきました。
そんな先輩から得ることができるのは1つ。
「決して諦めないこと」
夏期講習を目前にし、受検生は志望校に向けた勉強も佳境です。
受験に限らず、どんな挑戦も諦めたらそこで終わりです。
志望校を勝ち取るんだ!という意志をもって、頑張ってください!