こんにちは。ことばの学校の須藤です。
今年も入学試験シーズンがやってきました。
1、2点が合否にかかわる入試において、国語の漢字の読み書き問題対策も、決しておろそかにできません。
そこで、今回は、中学入試での漢字対策にむけてワンポイント・アドバイスを送ります。
近年の中学入試での漢字の読み書きは、1006字の教育漢字つまり、小学校6年間で学習する漢字の範囲から出題されるように改善されました(以前は中学校の漢字も出題されていた)。
そこで、各学校の先生は、学習の成果を判断するのに教育漢字の中でも、高学年になって学習する難しい漢字を好んで出題しそうな気がしますよね。
ところが、必ずしもそうとは限らないのです。
去年を例にとると、
1.彼女はキグライが高そうに見え、僕のことなど相手にしてくれそうになかった。(聖光学院)
2.コメダワラを数える。(横浜共立学園)
3.自動車組み立て作業のコウテイを見直す。(慶應普通部)
4.文化のサイテン。(フェリス女学院)
などが出題されています。
答えは
1.気(1年)位(4年)
2.米(2年)俵(5年)
3.工(2年)程(5年)
4.祭(3年)典(4年)
見てのとおり、上の8つの漢字の半分は、小1~3年までの漢字!
ですが、どの熟語も、日常的に小学生が目にしたり使ったりするものではないですよね?
もちろん、6年生の漢字もたくさん出題されるのですが、要するに漢字そのものは難しくはないが
小学生として普段、使うことが少なくなじみの薄いことばが漢字の書き取りで狙われる!ということなのです。
普段から語彙力を高めて、あまりなじみのないことばでも漢字で書けるように意識しておくことが肝心ですね。
もちろん、今年の受験生のみなさんは、これから入試本番までの学習で、このことを意識して漢字練習に取り組み、漢字を着実に得点につなげてください!
がんばれ! Qゼミ生!